初めての誕生日を迎える頃から離乳食も完了食が始まります。

 

個人差はありますが一本目の奥歯(第一乳臼歯)が2歳になるまでに徐々に生え出し、臼で潰すように食材を砕くことができるようになります。

 

3歳頃までは咀嚼力が十分でないので、するめのような固いものはなかなか噛むのが難しいですが、ある程度柔らかくしたものであれば葉野菜も後期食より上手に噛むことができるようになります。

 

 

この時期に離乳食を食べなくなる理由としては、

 

肉が大きい。固い。

豚肉や、牛肉は火を通すと固くなり噛むことが難しくなります。離乳食で出す場合には薄切り肉を選んで、一口サイズに切ってから与えてあげましょう。また固くなりやすいので、焼く前に小麦粉をまぶしておくと柔らかく噛むことが簡単になります。

 

 

葉野菜が固い。

奥歯で噛む時期繊維質の多い葉野菜を細かくするには歯ですり潰さないといけません。歯が生えてきたといっても咀嚼力が十分でないため、赤ちゃんにとって、離乳食で食べる食材としては苦労する食材です。そのためくたくたになるまでしっかり火を通すことが噛むことををよくするコツです。

 

味覚が発達してきた。

成長とともに味覚も発達してきます。主に舌にある味蕾細胞という味を感知する細胞が増え、今まで感じなかった味を敏感に捉えるようになってきます。

 

そのため嗜好がこれまでと変わり、好きだったものが嫌いになったりして、離乳食を作る保護者としては悩むこともあります。特に野菜は苦みを感じることで嫌煙されるケースがあります。ただこれも回数を重ねるうちに徐々に食べるようになってくるので、イライラせずに長い目で見てあげましょう。





ポイントは

給食のおばちゃん

 

  1. 「離乳食は無理強いして与えないこと」。強制的に与えることで嫌いという意識が固まってしまいます。脳でそう思い込んでしまうと、なかなか変えるのは難しくなります。
  2. 「細かく切って離乳食の他の食材に隠さないこと」。隠して食べたところで苦手というイメージは覆りません。まれにうまくいく例もありますが、多くが騙された認識で捉え逆効果です。

    離乳食は嫌いなものでも堂々と出しましょう。

  3.  

  4. 「食べなくても食事には出す」。どうせ食べないからといって出さないと食べるきっかけを失います。いつも家族の誰かがおいしそうに食べている姿を見ていれば、そのうち手を出すようになってきます。より味覚や咀嚼力が発達する5歳頃までにたくさんの食材が食べられるようになったらよいので、気長に見てあげましょう。

 

 離乳食も完了期になってくると、味付けも大人が食べるものから少し薄める程度にする程度でよいので様々な食材を幅広い調理法で食べられるようになってきます。
その点食べるもので食事が止まることは少なくなります。ただ食環境で離乳食を食べにくくしている例もありますので、次はそこを見ていきましょう。