はじめて離乳食を口にする初期段階は、赤ちゃんはドキドキでいっぱいです。
勿論食べたい気持ちに溢れている子は、もうお家の方が食べている姿を見て傍に寄って来たり、ヨダレをダラダラ垂らしています。
そんな好奇心が旺盛な子でも時には食べなくなる時もあります。それはどんなことからでしょうか。
初期段階は食べようとするタイミングが合わない。
自分で食べることができない赤ちゃんは保護者に食べものを口に入れてもらいます。でも初期段階では食べたいタイミングに口に運んでくれないと、嫌気がさして食べたくなくなります。
特に多いのが「赤ちゃんを正面から見ていない」こと。
離乳食を与えるときに赤ちゃんを膝の上に乗せて、後頭部を見ながら食べものを口に運ぶ方法は赤ちゃんの反応が見えません。
当然、離乳食を与えるときにスマホをいじりながら与えるのは厳禁。目線を合わせて、「今、欲しいんだな」とお互いに感じながら与えることで心地よく食事の時間を迎えることができます。
無理に取り込ませようとしない。
早く食事を終わらせたいため、離乳食を無理やり上唇にスプーンの溝を当て取り込ませようとします。でもこれは赤ちゃんの食べたい意思ではありません。
口に入れる前にスプーンの先端を上唇に「チョン、チョン」と当ててあげると、自分で食べようとします。自分で取り込むことで楽しい食事になります。
粒が残る
ザラザラした食感が嫌な子がいます。
すりこぎとすり鉢ですり潰しても結構ですが、嫌がる子にはミキサーでサラサラになるまで潰してみてはいかがでしょう。
この時期の赤ちゃんはまだ食べものを潰すことができない時期なので、きれいなペーストになっていると飲み込みやすくなります。
濃度が合わない。
ペーストにした離乳食の濃度がサラサラし過ぎていたり、もったりと重たすぎても食べません。
同じ離乳食でも、赤ちゃんによって好みの固さがありますので、調整してあげてください。
温度が冷たすぎる。熱すぎる。
温度に敏感な赤ちゃんもいます。冷蔵庫から取り出した離乳食が冷たすぎたり、逆に加熱して熱くなりすぎて嫌に思う場合もあります。
ミルクと同様、人肌程度の温かさがちょうどよいでしょう。
スプーンが合っていない。
基本的によく食べるのであれば、スプーンは何を使っても問題ありません。
ただ上記と同様に金属のものだと冷たく感じて嫌がる子もまれにいます。その場合は先端がシリコン樹脂製のものに変えてあげると改善が期待できます。
また、この時期のスプーンは溝の浅いものの方がおすすめです。
唇の動きもまだ上手でない初期は溝が深いと取り込みにくいものです。少し浅めで横に広いものを選んであげるとよいでしょう。