「食事の内容」「食事環境」を整えたけど、離乳食を一向に食べてくれないのであれば「生活リズム」を見直してみましょう。
一日のリズムが調うだけで機嫌もよくなり、食べることも簡単に改善することはよくあります。むしろ食事面だけでなく、赤ちゃんのあらゆる成長・発達にも好影響を与えるので、ここから改善のスタートを切る方が先決とも言えます。一緒に生活リズムを振り返ってみましょう。

 

 

赤ちゃんの機嫌で左右されない。

生活を赤ちゃんの機嫌に合わせていませんか?「眠たそうにしていたら今がチャンスだと思って寝かせる。」「今、機嫌がいいので食事の時間にする。」など、赤ちゃんが喜びそうな時間に睡眠、食事、運動を取らせる。

 

それが一番楽だと思い込んで結局生活リズムが狂い、後々苦労するよく見られるケースです。育児が大変なのは理解できますが、多くの方がこの例で失敗していく中ではお勧めしません。 





基本は毎朝同じ時間に起こす。

生活リズムを整えよう生活リズムを作るのに大切なのは起きる時間を守ること。

 

毎日同じ時間に起きることで、朝食の時間もいつも同じにできます。生活リズムが安定すると体内でもその時刻に合わせて胃酸を出し始めるなど、食事を行う準備を始めるので食欲が増します。逆に一日のスタートから崩れ出すと、後の昼食や夕食まで時間がバラバラになり、しっかりと空腹時間もつくれません。

 

何時に起こすかはその家庭の生活に合わせればよいのですが、遅すぎると寝る時間まで後ろへ延びるのでよくありません。大きくなれば必ず幼稚園や保育所、そして小学校へと行くことになるのでその時間に合わせられるようにしていくのが理想です。

 

 

食事時間以外に食べさせない。

生活リズムを整えようだらだら食べさせるのも生活リズムをつくるのによくありません。
食べないからといって離乳食の食事時間を1時間以上かける方がいるようですが、あまりに長いと次の食事時間までに空腹状態がつくれないので避けましょう。

 

離乳食をあまり食べないのであれば、授乳中ならミルクで補えます。卒乳している時期ではそこで切り上げてください。

 

反対に離乳食を食べなかったからといって、普段の食事時間以外におやつやミルクを与えるのはよくありません。「お腹が空いてかわいそうだ。」と気にしてしまいますが、むしろ合間に与える方が、十分にお腹が空いていない状態で次の食事に入るのでかわいそうです。空腹状態がつくられないと一回の食事でたっぷり食べないので、また合間にお腹が空いて機嫌が悪くなります。

 

不必要な間食の繰り返しこそ食べない悪循環となり、赤ちゃんと共に保護者もイライラした毎日が続きます。

 

安定した生活はお互いの心の安定にもつながりますので、リズムを守れるよう努力してみてください。