離乳食を食べないからイライラ
まだ言葉を話せない中、その様子を見ながら対応していくのが親の仕事です。でも「分かっているけど、難しい。」のが誰もが思うこと。イライライしないでどうすればスムーズに進むようになるのか、一緒に考えていきましょう。
「基本は食べない」と思いましょう。
毎日しっかり食べてくれることが順調だと思っていませんか?
実は反対。離乳食を嫌がることがあっても順調です。
大人でも体調や気分によって量にムラがあります。
当然赤ちゃんでも同じです。
いつでも食べたい気持ちが強いわけではありません。気が進まない日もあります。
ましてや0歳、1歳なら毎日のように今まであじわったことがない新しいものがどんどん口の中に入るのですから、食べることには勇気がいるわけです。
与える親は感じ辛いかもしれませんが、今までと全く違った離乳食というものを恐怖心を乗り越えている最中ですので、赤ちゃんはずっと頑張っているのです。
だから基本は「食べなくても安心してください」。
身長と体重が母子手帳に記載されている発達曲線の標準内にあれば問題はありません。
嫌がられることで親がイライラしてしまっていると、その様子に赤ちゃんが過敏に反応して一層食べる意欲を失います。
「今はうまくいかない時期なんだね。」「こんな時もあるよね。」と肩の力を抜いて「基本は嫌がるもんだ」というスタンスで進めてみましょう。
「離乳食を食べさせないと」という思い込みを捨てると親子ともども気が楽に持て、案外うまくいくものです。
嫌がる理由は一人ひとり違う
だからと言って離乳食が進まない状況のまま放ったらかしにするのは当然問題があります。
離乳食に関しては、できる範囲でより良くなる方法を見つけてあげなければなりません。
ではそのときにどのような視点で問題を探っていけばいいのでしょうか。
分かって欲しいのは「食べない理由は一人ひとり違う」ということです。
育児書などには、例えば「〜〜食を開始する時期」「食べられる食材」などが大まかな目安で紹介されています。
離乳食を進めていく上でポイントを抑えていて大変参考になるので、活用して頂くことをお奨めします。
ただその目安の通りうまく進まないことも多くの方にはあります。その時に何がいけなかったのかを育児書に沿っていないからと勝手に決めつけるのは誤りです。
離乳食を進めるとき、参考書などの目安はあくまでも目安で、例外もたくさんあります。
育児書は標準的な育ち方を中心に解説するもので、個人差にはあまり触れませんから心配になるだけです。
でも赤ちゃんには好き嫌いのような嗜好や、意欲や集中力などの性格面でも個性があります。
離乳食を嫌がる。そういった時、その子がなぜ今食べることを嫌がっているのかはその時の様子によって違いますので、一番近くにいる保護者が理解してあげるようにしてもらえればそれで充分です。
では、どのような理解の方法があるのか具体的に見ていきましょう。