歯周病は感染する?

細菌の移動

キス

歯周病は口内の雑菌が繁殖している状態です。雑菌に対しての抵抗力はそれぞれの人の免疫力によっても変わってくるため、一度の接触によって感染するとは言えませんが、唾液を介して感染する可能性があるということは事実です。
  • キスでも感染?・・・恋人や夫婦間のキスでも感染する可能性はあります。どちらか片方が歯周病に感染している場合には、実際には二人共感染している可能性が高いため、治療を受ける際は二人で受ける方がよいでしょう。
  • 食事では?・・・お皿や食器(鍋、とりわけるフォークやお箸)を共有すると、菌が他の人に移り、感染する可能性があります。
  • あかちゃんへの口移し・・・咀嚼する人が歯周病に感染している場合には口移しは避けたほうがよいでしょう。特に生後19か月頃は細菌に感染するリスクが最もたかく、十分な抗体なども産生されていないことから、口移しには注意する必要があります。

 





人にうつさないためには?

歯周病は20代でも発症する人も多く、気づかないうちに他の人に感染のリスクをあたえていることがあります。

感染を広げないためには、まず自覚症状がなくても早めに検査をして未然に口内環境を清潔に保つように心がけることが大切です。

 

家族に歯周病の人がいたら?

家族の中に歯周病の人が見つかった場合、または交際相手が歯周病だった場合には他の人も感染している可能性を考えたほうがよいでしょう。

症状が重くなるまえに対処すればコストも安く予防することができます。

 

基本的な対処は風邪と同様

マスクで予防

唾液中に含まれる細菌を吸い込むことによって感染するという意味では一般的な風邪と同じと考えることができます。

そのため、歯周病に感染していることが分かった場合にはマスクをするなどによって咳やくしゃみなどによる飛散を防ぐことで歯周病菌の拡散を予防することができます。

また、感染しないようにするための対処としても風邪と同様、うがいなどをしっかりすることや、自身の免疫力を上げる、マスクをするなどによって感染を予防することができます。

 

歯周病は一般的なもの

菌の繁殖、というとどうしても不潔なイメージが浮かびがちですが、歯を長く使用することや、長年の習慣によって歯周病を発症することはむしろ自然なことだといえます。

歯周病だと判っても必要以上にストレスを感じる必要はなく、大切なのは自分のペースで確実に治療をし、もとの状態にもどす努力をすることです。余計なストレスは免疫力をさげますから、家族や交際相手も寛大な気持ちでサポートすることが大切です。