おおよそ7か月頃に入ると離乳初期の中期食に進みます。舌先を上あごに押し付けて潰す食べ方に変わり、それまでのドロドロした形状から大体5mm角程度の大きさのものになります。

 

まだまだ栄養は母乳、あるいはミルクが中心で食べる量もあまり気にしなくても結構ですが、離乳食自体に飽きてくるなど、嗜好も出てきます。

 

食への関心を高め、しっかり量を食べたい後期食へつなげる大切な時期ですから離乳食で出てくる問題点を整理していきましょう。

 

 

食べるものが固い。

舌先と上あごで押し潰して食べるので、なかなか力が入りません。大根や人参のような根菜類を上げる場合ははしっかりと火を通して柔らかくしてあげましょう。

 

目安が豆腐くらいの固さですから、相当柔らかくする必要があります。家庭に蒸し器があれば、大きいサイズのまましっかりと蒸しあげてから5mm角に切ってあげると柔らかい仕上がります。

 

 

繊維質の多いものを出している。

 

離乳食

ゴボウやたけのこなど、繊維質の多いものはいくら頑張ってもこの時期では潰せません。奥歯ですり潰して食べるような食材はこの時期の離乳食には不向ですので避けましょう。




形状が悪い。

離乳食を与える際、赤ちゃんが食べやすいように配慮して潰し過ぎていませんか?この頃の赤ちゃん自身は潰して食べれるようになっているので、本当はもっと大きいものを好んでいるかも知れません。
また口の機能の発達を無視して与えてしまうと、ただ飲み込むだけになり上達しません。

 

基本は5mm角の大きさですから、丸飲みを覚えさせないために丁寧過ぎる配慮は避けましょう。
むしろ大き過ぎている方が、なんとか食べようと必死に口の中を動かすので上達します。
勿論、潰せないほどのものは口から吐き出すので、その時は小さくしてあげてください。

 

 

食材に飽きている

中期食に入ると食べられる食材は増えてくるので、離乳食の幅が広がります。ただよく聞く例では、「食物アレルギーの発症が心配で多くの食材を与えていない」ということがあります。
「米と野菜と豆腐だけ」しかあげていないなど、食材が進まないために食べる赤ちゃん側が飽きてきているケースもあります。

 

離乳食


アレルギーが発症するのはその食べものとの接触があって2回目からです。ですから離乳食として初めて与える食材を「2日間・スプーン1さじ」に留めておけば仮に症状が出ても比較的軽症で済みます。

 

むしろ症状が出るものが早いうちに分かれば、今後が進めやすくなります。
極度な症例であればアレルギーの専門医と相談すべきですが、そうでなければ徐々に増やしていきましょう。

 

この時期の離乳食は調味料は使えなくても、素材から味付けすることができます。お粥が飽きていれば、きな粉や青のりを混ぜても結構です。

 

魚や肉はマッシュにしたさつま芋やかぼちゃに混ぜると飲み込みやすくなります。