お母さんも悩みすぎないで離乳食を食べない理由には発達段階に合っていないことや、嗜好面、環境など要因は様々です。ただその原因は赤ちゃんが100人いれば100通りの食べない理由があり、育児書では参考にならないこともたくさんあります。

 

ですから普段から赤ちゃんの様子をしっかり見てあげて、いろいろ試しながら改善していくことが大切です。

 

ただ赤ちゃんは毎日大人の想像を超えるスピードで成長していきます。

 

一度歩けるようになると歩数がどんどん伸びます。言葉もたくさん覚えていきます。同じように食べる機能もいつの間にやら上達していくものです。ですから離乳食を食べない理由も昨日と今日では変わっている場合もあります。

 

「最近まで食べなかった人参を、なぜか今は食べている。」なんてことはよくあります。

 

こちらが手を加えなくても改善できることも多々ある点では、食べないことをマイナスに考え過ぎず、「あら、今は食べないねぇ。」くらいに受け止める程度にしておきましょう。

 

一番の失敗例は「大人が食べないことに対してメンタルになること」です。神経質になり過ぎて育児ノイローゼになる方はとても多いのが現実です。大人が倒れれば赤ちゃんは誰が見ますか?長く心穏やかに接することができるように、気構えず肩の力を抜いて離乳食に関わってくださいね。





大切なポイントは、「悪いところを探すより、食べた喜びを共有すること」

 思い通りにうまくいかないのが育児です。赤ちゃんといえども心情がありますから、その時々の思いでこちらが左右されることもよくあります。その都度壁にぶち当たりますが、「これもダメ、あれもダメ」と考え過ぎるのはよくありません。逆に離乳食を上手に食べたときに一緒に褒め合って「よく頑張ったね!」と毎回喜びを分かち合うことを大切にしていくと、お互いが気持ちよく食事の場面を迎えることができます。

 

 しっかり食べるかどうかは、「食事時間が楽しいかどうか」が問題の大きな比重を占めます。

 

意図的ではないにしても、離乳食で噛みにくいものを出され続けていたら食べることは嫌になりますよね。楽しくない食事を意欲的になろうなんて気持ちの切り替えは到底赤ちゃんにはできません。
大人に褒められて嬉しさいっぱいの中で食べる時間を過ごせるように配慮してあげましょう。

 

 

たくさんの大人に囲まれている。

 

家族

1歳になるに近づいて食事時間も大人と同じようになってきます。それまで1対1で与えていた場面から、家族揃って食べるようになります。
みんなで楽しい食卓を囲むことは赤ちゃんにとって楽しい時間です。またそれは赤ちゃんだけでなく、大人にとっても自然と笑顔が溢れるひとときです。

 

たくさんの大人がその場にいると、日頃ご飯を与えている担当の人もその時は代わってもらえるので負担も減ります。
家族だけでなく、友だちを呼んで一緒に食事するだけでも環境が変わって楽しいですよね。

 

 赤ちゃんへの配慮はとても難しいものです。でも大人が丁寧に見つめてあげると必ず赤ちゃんにとっていいことに繋がります。すぐに改善できないケースもよくありますが、頑張った気持ちは絶対に届きます。
離乳食を食べない要因はたくさんありますが、その中からその子に合った改善点を見つけて、楽しい食時間を過ごすことができるよう心から願っています。