歯周病の検査方法

歯周病を検査する方法には次のようなものがあります。

 

歯周ポケット別進行度チェック

歯周病検診

健康な歯、歯茎(歯肉)は歯の側面にピッタリとくっついている状態で歯周ポケットが浅い(0.5mm〜2mm程度)のが特徴ですが、歯周病が進行することで歯肉と歯の間の隙間が深くなるため、その深さによって歯周病の進行度のチェックを行うというものです。

ポケットの深さを測定する際には細い金属(ポケットプローブ)を歯と歯茎の間に軽く差し込むことによって測定していきます。(痛みはありません)

歯周病の前段階である歯肉炎では2mm〜5mm程度、初期の歯周病では3mm〜5mm程度、さらに歯周病が進行していると最大で6mm以上の深さにまで歯周ポケットが深くなります。

 

顕微鏡検査

口内の細菌を採取し、細菌の量を調べる検査です。治療後に再度細菌量をチェックすることで口内環境の改善を確認します。

 

ガスクロマトグラフ

検査臭による歯周病検査です。口臭の原因になる要因としては歯周病の他にも舌や口内全体の問題によるものや、胃や食堂などの消化器官の状態によるもの、服用している薬によるものなどがありますが、呼気に含まれる成分を分析することによって臭いの原因を明らかにし、歯周病の可能性を調べる方法です。

 

口内写真撮影

見た目でも判断できる程度に歯周病が進行している場合や、歯周病の原因となる歯石の蓄積が顕著な場合には患者と医師の判断の共有のために口内の写真を撮影するという方法が有効と考えられています。

 





パノラマレントゲンによる撮影

レントゲンでは表面からはみることのできない歯ぐき(歯肉)の奥の骨の腐食の度合などを正確に確認することができます。

 

動揺度の測定

歯周病が比較的進行した状態になると、歯の土台が溶けることで歯がグラつくなどの症状が現れるため、歯の強度をチェックすることでも歯周病の進行度をチェックすることができます。

 

自分で判断する場合

上記のチェック方法の中で1、3、4、6などはセルフチェックによってもある程度判断することが容易だといえます。歯周病は患っていてもほとんど痛みを感じない病気≠ナすが、歯ぐき(歯肉)が下がって歯がむき出しに見える / 歯が伸びたように感じる場合や、口臭が気になる場合歯茎の炎症や歯のグラつきが明らかに自覚できる場合などには口内や歯周に雑菌が繁殖している可能性が高いため、早めに医師に相談する必要があります。